SEO

 SEO(Search Engine Optimization)とは
SEOとは「検索エンジン最適化」と呼ばれ、ユーザーがYahooやGoogleいいった検索エンジンを使用した時に、ある特定のキーワードで検索を行った時に、自分のホームページが上位に表示されるための様々な技術のことをいいます。ホームページが上位に表示されることにより、アクセス数がアップするため「アクセスアップ」の手法のひとつであるといえます。

 SEOのメリット
地元では有名な会社でも、いざホームページを作って検索エンジンに登録しても1日のアクセスが10〜20ぐらいということが良くあります。インターネットというとてつもなく広い世界では全く無名の存在なのです。
インターネットの利用者の80%以上が検索エンジンを利用して情報を得ています。企業や製品に関連するキーワードでサイトが上位表示されていれば、企業や商品を全く知らない人でも訪れてくれる可能性が高くなります。

1. 自分が求めている入力したキーワードに合致した情報ということで、クリックされる確率が高く見込み客となる
2. ユーザーに上位に表示されているサイトは有名、安心な企業などのイメージがある
3. ページランクを知っているユーザーは人気サイトという意識がある
4. バナークリックやアフリエイト広告よりも費用対効果が高い

 SEOの方法
SEOの目的は自分のサイトへのアクセス数を上げることです。一番効果のあるSEOはYahoo!の画面で特定のキーワードを入力した時に最初のページに表示されることです。ところがYahoo!は審査が厳しく、検索した最初のページにどのサイトを表示するかも審査によって決められるため、業者や個人でコントロールすることはできません。
日本でSEO対策が行われているのは「Google」という検索エンジンに対してです。Googleは「Goo」「インフォシーク」「エキサイト」など国内の大手検索エンジンに採用されており、それらを合計すると利用率はYahoo!に匹敵するものとなります。
国内の検索エンジンの利用比率

Googleは単独としての利用ではなく、Yahoo!をはじめgoo、infoseek、exciteなどのページ検索の合計値。
Yahoo 68%
Google 69% ※
Goo 33%
Infoseek 23%
MSN 13%

1.SEOの方法 Googleの場合

1.ページランク(PageRank)を上げる
ページランクはそのサイトの人気ランクで、他のサイトからどれだけリンクされているかにより、そのサイトの人気度を数値かします。リンクしてくれているサイトのページランクが高ければ自分のサイトのページランクも高くなります。
2.HTMLの最適化
ホームページのタイトルやホームページの文章に、ユーザーが利用すると思われるキーワードが含まれるように手直しすることをいいます。

詳しくは SEM/SEO対策講座

2.SEOスパム
SEOスパムとは検索エンジンが禁止している方法で、検索した時に上位に表示される方法のことです。 Googleなどでも検索精度の向上のためにスパムが無効となるような対策をとっていますが、十分ではなく現実には様々なスパム行為が行われています。

同じページの中で同じキーワードを大量のに記入する
意味のないページを大量に作成して、そこからサイトにリンクを貼る
隠しテキストや隠しリンクを使用する
ロボットのみに読み込ませるページを作るクローキングを行う
画像の説明文「alt属性」にたくさんのキーワードを書き込む
Javascript、PHP、JSPなどによるリダイレクト
たくさんのドアウェイページを作成する などなど

 SEOの落とし穴
1.結果がすべて、終わりなき戦いの世界
もうすでに特定のキーワードでは明らかにSEO対策がされたサイトが上位にたくさん並んでいます。SEOの業者は日々増えていますし、競争もどんどん激しくなっています。
自分のクライアントのサイトより、他社のクライアントかもしれない競合するサイトが上位になれば、対策を強化してさらに上位になるようにします。他社も同様のことをする訳ですから要はイタチゴッコとなる訳です。そんな時に「自分のところはSEOスパムは使わない」などと言ってはいられないのが現実です。効果があるためSEOスパムを使う訳で、何よりもクライアントは方法より結果(効果)を要求しているのですから。
2.上位表示されてもアクセス数があがらない
最近、特定のキーワードの上位表示にキーワードと内容が関係のないサイト(ユーザーが求めていない内容のサイト)や単なる広告宣伝だけのためのサイトなどが並んでしまうことがあります。こうなると検索の時にその「キーワード」を使う人が減ってきます。
せっかく時間とお金をかけてSEO対策をしてキーワードで上位表示されるようになっても、アクセス数が落ちSEOの効果が得られない場合が出てくる訳です。SEOの際のキーワード選びはますます重要になりつつあります。

 検索エンジンの改善と開発
1.Gogleの改良
例えばGoogleはページランクの精度を保つために、ロボットが巡回する際にSEOスパムやその他、ページランクに好ましくないページを発見し無効にする対策を取り入れています。この結果、年に数回、同じキーワードでも表示される順位が大きく変わる場合があります。SEOの方法によっては時間とお金をかけたにも関わらず、短い時間だけ上位表示されて終わってしまうなどということも起こりえる訳です。
2.Yahoo!のGogleからの撤退
さらに米Yahoo!はGoogleに対抗すべく、Yahoo! Search Technology (YST)と呼ばれる独自の検索エンジンを今年から使用しています。YSTは独自のページランク方法を採用しているため、同じキーワードでもGoogleとは表示される順番がかなり違います。
Yahoo!ジャパンは当初、GoogleをYSTに変更するか未定としていましたが、2004年4月にスタートした画像、動画、音声検索にはYSTが採用されました。この画像検索などの機能はGoogleでは以前からを持っているものですが、にも関わらずYSTを採用したということは一般の検索もGoogleからYSTに切り替わる可能性はおおいにあるということだと思います。
現在、日本でのGoogle利用者はYahoo!経由(Yahoo!のページ検索)が多いため、Yahoo!ジャパンのページ検索がGoogleからYSTに切り替わったとたん、表示順位も大きく変わる可能性があります。
3.MSNや他の新検索エンジン
MSNはMicrosoft が運営するポータルサイトですが、やはりGoogleへの対抗としてMSN Serchと呼ばれる独自の検索エンジンを開発しています。早ければ2004年7月には使用開始になるという話もあります。
またGogleの業績の良さに目をつけてオーストラリアのSensisをはじめ、世界各国でGoogleに対抗する独自の検索エンジンが開発されています。現在、日本の大手検索エンジンはほとんどがGoogleを採用しているため検索結果も横並びという状況です。他社との差別化をはかるため、いつ新たな検索エンジンを導入するかわかりません。

 業者選びの方法  実績のある業者とコストは費用対効果を考える
SEOは結果が全てです。業者を選ぶ際には実績をよくみて選ぶのがベストです。料金に関しては法外に高い料金を請求するところもまだあります。SEOには様々な方法があるといっても効果がある方法は限られています。また上位表示されてアクセス数が伸びたからといっても、それが売上にどのくらい結びつくか費用対効果を冷静に考えなくてはなりません。
また、今までのSEO業者はGoogle対策だけをしていればよかったのですが、Yahoo!やMSNの新検索エンジンが日本にも導入されると話はだいぶ違くなります。SEO業者はYahoo!やMSNの新検索エンジンが稼働して数ヶ月かけて、対策の方法を見つけ出すことになるため、その間はこれらの検索エンジンにはSEO対策ができません。そのため、現時点では長期の契約はよく考えた方が良いかもしれません。