中小企業のシステムの問題点

 はじめに
日本の企業は社員の人数により大・中・小・零細企業と分類されてきました。最近では零細企業をSOHO、小企業をスモールオフィス、中クラスの企業を中堅企業などと呼ぶようになってきました。
コンピュータシステムの業務への利用はもはや当たり前、パソコンが無ければ仕事にならない時代です。この状況は当然、大企業も中小企業も同じです。人数やシステムの予算が違うとしても、結果としてシステムの担当者の仕事の内容は大企業でも中小企業でも変わりません。
それにもかかわらず現実には多くの中小企業(SMB)やSOHO、大企業でも支店や営業所、さらに分社化などによりシステム担当者が少なかったり、いなかったりします。厳しい競争の中、変化する業務と進歩するITシステムに対して担当者のスキル(知識、技術、経験など)がついていかないのが現状だと思います。これらの企業や担当者に各種情報を提供するのがこのサイトの目的です。
SMB(Small and Medium Business)

 中小企業のシステム全体の問題点
中小企業の場合、大企業に比べ「人」「モノ」「カネ」が不足します。これはある意味どうしようもない問題です。システム全体に関わる問題もこれらに起因していることも多いようです。ただ人員的に余裕がある大企業でも企業体質や個人の資質の問題で同様の問題を抱えている場合があります。

1. システム担当の人員、人材が少ない。
2. システム予算が少ない。
3. 新しいシステムやプログラムに対してスキルが追いつかない。新しい技術を習得する時間がない。
4. システム開発時のスケジュールが短い。
5. プログラム製作、サーバー・ネットワーク管理から個々の社員のパソコンの管理までと業務の幅が広い。時として他の部署と兼務している。
6. ウィルス対策やセキュリティ対策が不十分。

 効率的な業務の実現のために
一時期より景気が改善してきているとはいえ、多くの企業は人件費の抑制を行い、人員の採用もなかなか慎重です。そうなると相変わらず「人」「モノ」「カネ」が不足したままとなってしまいます。そんな時代では、やはりアウトソーシングを中心にシステム業務の改善を考えねばなりません。ただ、よく調べずに選んだアウトソーシング先に「おんぶに抱っこ」で任せてしまうと、業務にシステムが合わなかったり、システムトラブルが多かったりと、かえって効率化どころか仕事を増やしコストもかかってしまいます。良いアウトソーシング先をしっかり選んだり、業務に適切なシステムの採用に時間をかけることをしないと、効率的なシステムは構築できないと言えるでしょう。